小説を書きたい私と名探偵とー ~第一話~(作:天の龍)

※この作品は著作権で保護されています。

第一章 自己紹介と駄作一号と不思議な人間と

「さて―」

 名探偵の必須義務の「さて―」を目の前の

野蛮人がためらいながらいう。

 ―あんたは名探偵じゃないからそんなこと言う必要はない。

 私は思う。

 あー、全然だめ。開始一分で原稿用紙を丸めてゴミ箱へ放り込むわたし。(ちょっと文豪家の気分を味わえた)

 さっきの作品も全然駄作。(なんか日本語間違えている?)

 あ、こんにちは。私、嘉穂といいます、小5の普通の女子です。えっ?今何をしていたかって?さっきまでは小説を書いていました。

 なんで小説を書いていたかっていうと、私は本を読むのも好きだけど、本そのものが一番好きっていうタイプの人。で、いつかそんな本を書く人になるのに憧れているからです。

  そのため、本が書きたくなり、さっき書いてみたのが私の駄作一号。何とも言えないみじめな気分を感じている。

 私はミステリーが書きたい。何と言ってもカッコよさそうだから。

 ハラハラドキドキする冒険物語を最初は書こうと思っていたのだけど、「そもそも冒険物語ってどんなこと書けばいいのだ?」という素朴な疑問で終わった。

 「コメディーなんてどうだ?おもしろそう」

と次にひらめいたけど、内容があまりにつまらな過ぎてやめた。私が書いたその駄作0・01号読んでみる?(やっぱり恥ずかしすぎるからや――めたっと)

 ここで私は一つ深呼吸をして冷静になろうとしてみた。クラスで人気な物語は・・・・・・・?思いついたのは「恋愛」

しかしここで私が全然冷静になっていなかったということに気がつく。私に恋愛が書けるわけない。

「青春は?」「オカルトホラーは?」と私の脳みその発想部はあれやこれやと考えを出してきたけど、脳みその上層部は「ダメだ、ダメだ」というので永遠に何を書くか決まらなかった。

 最終的に発想部が「ミステリーは?」といったとき「これだ!!!!!!」と当たったわけ。

 しかしなんにせよ物語を書くのは難しい。

私は、早速駄作を味わうことになった。

 ―くよくよしていても始まらない。もういっちょ書いてみるか。

 そう気を取り直した時。

「この馬鹿もんがぁあああああああああああああああああああ」

 という大声が上がる。

 それに対抗するように、

「なんだとぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

と、これまたどでかい声が外から上がる。

 私の意気込みはこのどでかい声で吹き飛ばされる。まったく・・・・・・。

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